「オメラスから歩み去る人々」
これだけで何かわかる人は少ないだろうな。
ゲド戦記で有名なアーシュラ・K.ル・グウィンの、
短編集「風の十二方位」に収録されている一編です。
これを読んだ時には、
喉元にナイフを突きつけられているような、
そんな衝撃を受けました。
本来は、読んで欲しいんだけど、
古い本なので、あまり図書館とかには、
置いてないんだよね。
物凄く要約すると。
「楽園オメラス。
だがそれはつねにたった一人の幼い子供の犠牲になりたっている。
そしてそれを全ての人が知っている。
子供は、判断力がついた時に知らされる。
ショックを受けるけれど、大抵の人はそれを受け入れる。
だが、ほんの少数の人たちだけが、
オメラスから歩き去る」
そういう話です。
貴方なら、その時、どうしますか?
私は、
歩み去る人の中に確実にいます。
多分。
何かに迷った時は、
原点に返れとよく言うけれど。
私の中で、この話は、
確実にその原点の一つです。
最近、悩む事が多くて、
ふと思い出しました。
他の話も、とても面白いので、
ぜひ、色々な人に読んで欲しいと思います。
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