直接、戦争を知る人が少なくなりました。
前にも書いたかもしれませんが、
私が親から聞いた体験を書いておきます。
私は親が戦争世代です。
あまり戦争の話を聞くことはなかったのですが、
一つだけとても印象に残っている話があります。
もう亡くなった私の母は、
体が弱くて、私が子供のころから、
年の半年は寝付いているような人でした。
その母が。地元で大空襲と語り継がれている日に、
自宅から、今の車で15分以上かかる遠くまで、
走って逃げた。と言ってました。
歩いたら一時間はかかる場所です。
人の波に流されて知らない場所まで、
行ったそうです。
幸い母を知っている人がいて、
近所まで連れ帰ってくれたそうです。
あの体の弱い母が。
もっともその頃は10代前半だったはずなので、
若くて元気だったのかもしれませんが。
身体の弱い母しか知らない私には、
あんなところまで歩いて行けた。と言うことに、
凄く驚きました。
暗闇の中、凄い遠くまで走って逃げた。
どんなに大変だったろう。
怖かっただろう。
そう思うと、もうそんなことは怒って欲しくないです。
でも最近、雰囲気的になんとなく怖いです。
悲劇を二度と繰りかえさず、
この平和がいつまでも続きますように。